倭国と日本を語る上で阿蘇の一族を外すことはできません。
その中でも最重要なのが一之宮の阿蘇大社よりもこの草壁吉見神社といえます。
鳥居建立之碑
鳥居建立之碑
由緒古き下り宮の社領に立つ木の鳥居も百有余年の歳月を過ぎ朽ちた為氏子一同語らい社木を処分の上いにしえの姿そのままに白御御影にて、高く荘厳な石の鳥居を新しく建立した。 以下略
この宮は日本三大下り宮と呼ばれています。
拝殿
神紋は五枚鷹羽 違い鷹羽の阿蘇神社より三枚多いですね。
この神社の造りは大変めずらしく石段の真下に拝殿・本殿が並び境内はその後ろに配置されています。
本殿
本殿の彫刻は丁寧に施されています。
由緒
草壁吉見神社
御祭神
一の宮 日子八井命 神武天皇第一皇子にして草部吉見神または國龍命とも別称す。阿蘇神社に三の宮として合祠
二の宮 比咩御子命 日子八井命の妃
三の宮 天彦命 日子八井命の第一皇子・三郎神社の祭神
四の宮 天比咩命 天彦命の妃・三郎神社の祭神
五の宮 阿蘇都彦命 日子八井命の甥・阿蘇大神健磐龍命
六の宮 阿蘇都比咩命 日子八井命の女にして、阿蘇大神の妃
七の宮 新彦命 日子八井命の第二皇子
八の宮 彌比咩命 新彦命の妃
九の宮 速瓶玉命 日子八井命の外孫・阿蘇大神の嫡子
十の宮 若彦命 新彦命の甥・天彦命の御子
十一の宮 新比咩命 新彦命の女
十二の宮 彦御子命 日子八井命の外曾孫・速瓶玉命の男
由緒
祭神・日子八井命は、神武東征の時、日向高千穂より草部に入られ、しばらく川走の窟に住まわれた。
後、今の草部吉見神社の所にあった池を干し宮居を定められた。
土賊を平らげ、筑後国を鎮護し、皇業を翼賛した。
また、神八井命の御子・健磐龍命(阿蘇大神)が下向の時之を迎えて、力を合わせて国土を開拓したという。
当地に住まわれた時、襲ってきた大蛇を斬られ、焼かれた大蛇が血を流しながら逃げて行った所が血引原(地引原)。
焼かれた所を灰原と言う。
境内
塩井社
日子八井命御陵
神社の裏には日子八耳の御陵
日子八井命御陵と記してあるが、伝承 出土品より宮内庁によって皇室墳墓とされたが、誰を埋葬しているか特定できていないということです。
ここの神社と築後の高良大社に伝わる「高良玉垂神秘書」で大抵の神話の説明が付きますので、参考にされる方はブログにコメント頂けると幸いです。
分析
一宮の祭神 神武天皇天皇の第一子と記されれていますが、四世紀の倭国大乱の際 神武天皇から吾平津姫をもらい受けた二代天皇 綏靖天皇(神武天皇の第三子 神沼河耳命)の第一子が 日子八井命で別名草壁吉見と呼ばれています。
説明しにくいので同じ古代史を学ぶ仲間の宮原誠一様の一説を借用します。
「蘇民将来・巨旦将来」
ことは素戔嗚尊が、わが姉・神俣姫(かみまたひめ)の処遇に腹を立てたのが発端です。
神俣姫は阿蘇の神様・神沼河耳命の妃であり、その間に天忍穂耳命の子があった。
神沼河耳命には兄の神八井耳命がいた。弟の神沼河耳命は高淤加美(タカオカミ)であり、巨旦将来(コタンショウライ)である。一方、兄の神八井耳命は蘇民将来とされる。
当時、大伯太子(神武天皇)の后は金山彦の姫・吾平津姫である。神武天皇は后・吾平津姫を神沼河耳命に下賜され、間に生まれた子が建磐龍であり、吾平津姫は名を蒲池姫に変えられる。神沼河耳命は天皇家並の扱いとなる。そして、神俣姫は離縁され、丹生津姫と改められる。
元々、天王(てんのう)と云われた素戔嗚尊、神武天皇と同等の天子の資格を持つ出自の素戔嗚尊は姉・神俣姫の処遇に激怒した。素戔嗚尊の激怒を知った天忍穂耳命の妻であり素戔嗚尊の娘である瀛津世襲足姫(オキツヨソタラシヒメ)は、夫に神沼河耳との親子を離縁して、兄・神八井耳命の養子になることを勧められる。結果、天忍穂耳命は阿蘇の惣領を弟の建磐龍(阿蘇神社)に譲ってしまう。そして、名を彦八井耳とされる。。
No.017 長髄彦の反乱と鬼門荒神 | 宮原誠一の神社見聞
この草壁吉見は通称 海幸 更に別名 天児屋命(あめのこやねのみこと)天忍穂耳と云われ占部 中臣氏の祖となる人物と考えられます。
つまり「記紀」でいう神武天皇の第一子 日子八井命こそが天照大神の息子 天忍穂耳命のことであり中臣氏の祖伸で弟の彦火々出見尊(武甕槌神、建布都神)を加えた神が 春日大神のことという結論になります。
図にするとこのような系図になります。
神社に書かれていた系図では
コメント
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