スポンサーリンク

高良玉垂宮神秘書 抜粋解説編

  1. 天神地神
      1. 天神七代 地神五代
      2. 解説
  2. 住吉三神 
    1. 神功皇后
      1. 第一条 天神七代 地神五代
      2. 第三条 三韓
      3. 第四条 聖母大井
      4. 第七条 皇后の妹
      5. 第九条 八幡大井
      6. 第十二条 志賀より乗船
      7. 第一六〇条 九躰皇子
      8. 第二一三条 竜頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)
      9. 解説
    2. 表筒男(安曇磯良)
      1. 第一条 天神七代 地神五代
      2. 第六条 安曇磯良
      3. 第三九条 大井の神馬
      4. 第四〇条 住吉の鎧
      5. 第三一一条 木瓜
      6. 第三一二条 鏡山
      7. 第四三六条 大祝家
      8. 解説
    3. 中筒男(鹿島大明神)
      1. 第一条 天神七代 地神五代
      2. 第三八条  八幡の神馬
      3. 第四〇条 住吉の鎧
      4. 第三一〇条  巴
      5. 第四三八条 神武天皇
      6. 第四四〇条  住吉三男
      7. 解説
    4. 底筒男(住吉大明神)
      1. 第一条 天神七代 地神五代
      2. 第三七条  住吉の神馬
      3. 第四〇条 住吉の鎧
      4. 第三〇九条  桐の葉
      5. 第三五〇条 藤大臣
      6. 第四四〇条  住吉三男
      7. 解説
  3. 物部
    1. 物部を秘す
      1. 第一八三条 大宮司職
      2. 第一八四条 小祝職
      3. 第一八五条 下宮御倉出納職
      4. 第一八六条 御貢所鰚贄人職
      5. 第一八八条 物部御同姓大祝職
      6. 第一八九条 五姓
      7. 第二〇〇条 御神秘を他姓知ることがあれば
      8. 第五四五条 八人の神官
      9. 第五四六条 十二人の大人
      10. 第五四七条 神役
      11. 解説
    2. 九躰皇子
      1. 第一六〇条 九躰皇子
      2. 第五五〇条 大祝が知らせる
      3. 解説
      4. 参考資料
    3. 倭の五王
      1. 第三条 三韓
      2. 第十一条 犬の面
      3. 第一四五条 仮社
      4. 第五一〇条 猪部
      5. 第五四四条 耳納
      6. 解説
      7. 参考資料
  4. 社・神宝
    1. 三種神宝
      1. 第八条 異国退治の装束
      2. 第五三四条 朝妻
      3. 第五三五条 御船山
      4. 第五三六条 早津崎
      5. 第五四二条 神代
      6. 解説
    2. 神社創建
      1. 第一四五条 仮社
      2. 第一四六条 順改装
      3. 第一四七条 殺生禁断
      4. 第一四八条  逆改装
      5. 第一五〇条 順改装
      6. 第一九三条 住吉
      7. 第一九四条 筥崎宮
      8. 第一九五代 宇佐宮
      9. 第二八一条  九州の宗廟
      10. 第五三七条  大善寺
      11. 解説
  5. 異敵・異類
    1. 彦権現
      1. 第一条 天神七代 地神五代
      2. 第一四二条 彦権現
      3. 第二一二条 香原岳
      4. 解説
    1. 筑紫城
      1. 第一四三条 高良山
      2. 第一四四条 住厭
      3. 第三一四条 阿志岐皇子
      4. 第五一一条 住厭に納めた
      5. 第五三三条 黒崎
      6. 第五三七条  大善寺
      7. 解説
  6. 高良玉垂宮神秘書 訳文 第十六章   祭
    1. 第十六条 筑紫で御祭礼 ~ 第七七条 総祭の準備
      1. 解説
  7. 高良玉垂宮神秘書 訳文 第十七章 高良の細工
      1. 第四四一条 垂木
      2. 第四四二条 住吉大明神の前の垂木
      3. 第四四三条 八幡大菩薩の前の垂木
      4. 第四四四条 菩薩の前の垂木
      5. 第四四五条 左の一間の垂木の金物
      6. 第四四六条 左の一間の垂木の金物
      7. 第四四七条 釘隠しの金物
      8. 第四四八条 組み入れ天井の鏡
      9. 第四四九条 柱 貫
      10. 内絵の次第の項
      11. 第四五〇条 住吉の後ろ
      12. 第四五一条 八幡の後ろ
      13. 第四五二条 大菩薩の後ろ
      14. 第四五三条 南の脇
      15. 第四五四条 北の脇
      16. 第四五五条 住吉の扉
      17. 第四五六条 八幡の扉
      18. 第四五七条 高良の扉
      19. 御神殿 礼殿の彩り 金物 絵の項
      20. 解説
  8. 系図
  9. 参考資料

天神地神

天神七代 地神五代

解説

天神七代の後に伊弉諾 伊弉冉の記載がある。「記紀」では三貴神は伊弉諾の子と記されているが、宮神秘書には二人の子と記載がある。

天照大神は西天竺の出であり、中国系とも考えられる。千八人の女を同行していたことから倭と云う国が生まれたとある。

出雲の素戔嗚に登場する八岐大蛇は「伊吹山の池に住んでいた竜で進東で出雲の川に下り、風水竜となった。」とあり草薙剣の後の持ち主日本武尊が伊吹山で亡くなった経緯が記されている。

天照大神の子は正哉吾勝々天忍穂耳尊の弟 天津彦々火瓊瓊杵尊、その弟 彦火々出見尊、その弟 ソソリノ尊の四人で「海幸山幸」の話はこの書には記載が無い

住吉三神 

神功皇后

第一条 天神七代 地神五代

第三条 三韓

第四条 聖母大井

第七条 皇后の妹

第九条 八幡大井

第十二条 志賀より乗船

第一六〇条 九躰皇子

第二一三条 竜頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)

解説

皇代十五代神功皇后の時異類日本に渡った時 四王寺で祈ると月神が現れ 半時して明星天子の垂迹住吉明神(彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊)が現れ その後御子嫡男日神垂迹表筒男尊 二人現れた 前の天皇三男月神垂迹底筒男 四王寺の皇后の前に三人現れ住吉高良大将軍と定めると 皇后は「日神垂迹表筒男 両将軍を決めて三韓を責め従う叓。」と誓った。その後住吉明神は皇后の前から消え昇天された。三男月神底筒男 皇后夫婦となり 嫡男日神垂迹表筒男は皇后の妹豊姫と夫婦となりその御子は、大祝日徃子という底筒男 表筒男二人は皇后と共に皇宮におり 三男月神垂迹底筒男は皇宮に住んでいる間位を譲り 太政大臣物部保蓮となった。」とある。三韓征伐の出港地は志賀島で船の名は竜頭撃首 帰国後 宇美で出産 二人の妹がいる。保連との間に九人の子がいる。仁徳天皇の時代に崩御された。

表筒男(安曇磯良)

神功皇后の長征に際し、住吉明神は福岡の住吉に出現し給い、その和魂(にぎみたま)は皇后を守護し、海上安全往来守護の神として崇められている。荒魂(あらたま)は先鋒を導き給うたとされる。

第一条 天神七代 地神五代

第六条 安曇磯良

第三九条 大井の神馬

第四〇条 住吉の鎧

第三一一条 木瓜

第三一二条 鏡山

第四三六条 大祝家

解説

日神垂迹 安曇磯良 物部氏 通称は玄孫大臣 本名は鏡山 妻は豊姫(佐賀一宮)出兵時の鎧は 緋落とし 馬は葦毛 紋は木瓜 隠居して三頭院 内持(宮中の行事)を預かり天武天皇の時 子孫は役職を降りたと記載がある。 彼の居た場所は鏡山神社として祀られている。

中筒男(鹿島大明神)

住吉三神の二男中筒男は祇園祭の船鉾では鹿島大明神と記されている。

第一条 天神七代 地神五代

第三八条  八幡の神馬

第四〇条 住吉の鎧

第三一〇条  巴

第四三八条 神武天皇

第四四〇条  住吉三男

解説

高良玉垂宮神秘書に置いて中筒男は神武天皇と記されているが、この神武天皇は崇神天皇のことであり 「記紀」においては中臣鳥賊津と記されている。 高良大社において中筒男の位置に入っているのは八幡大井(応神天皇)であるのは応神天皇の父が中筒男 中臣鳥賊津であることが暗に記されていると考えられる。紋は三つ巴 馬は葦毛 鎧は黑糸

底筒男(住吉大明神)

神功皇后を助ける副将。 神功皇后の長征に際し、住吉明神は福岡の住吉に出現し給い、その和魂(にぎみたま)は皇后を守護し、荒魂(あらたま)は先鋒を導き給うたとされる。 海上安全往来守護の神として崇められている。

第一条 天神七代 地神五代

第三七条  住吉の神馬

第四〇条 住吉の鎧

第三〇九条  桐の葉

第三五〇条 藤大臣

第四四〇条  住吉三男

解説

三男底筒男は前の天皇(開化天皇)である 物部氏 異母兄弟には阿部の祖と云われる大彦がおり 名は阿部保蓮 干珠満珠を使った時の名を藤大臣という 妻は神功皇后 神紋は五七の桐(天皇家裏紋) 鎧 白糸 神馬はかけふちと記載がある。

物部

物部を秘す

第一八三条 大宮司職

第一八四条 小祝職

第一八五条 下宮御倉出納職

第一八六条 御貢所鰚贄人職

第一八八条 物部御同姓大祝職

第一八九条 五姓

第二〇〇条 御神秘を他姓知ることがあれば

第五四五条 八人の神官

第五四六条 十二人の大人

第五四七条 神役

解説

宮神秘書には阿部 鏡山 丹波 安曇 前田 草壁 田尻 小祝 外ノ湯 印塚 両福成 稲員 小野 栗林 厨 弓削 野中 枝光 高野 久留米 本司 大隅 国符 上津荒木は物部の名を隠す為 別姓を名乗ったと記されている。

物部であることが他に知られれば山が滅ぶと記されている。

九躰皇子

第一六〇条 九躰皇子

第五五〇条 大祝が知らせる

解説

  1. 高良大井の皇子は九人 これを九躰皇子という 四人は仲哀天皇の子 五人は高良大井の子である。この中の礼賀志命、朝日豊盛命、暮日豊盛命の三子は神功皇后の子で嫡子であり 那男美命、坂本命は妃国片姫(崇神天皇の娘)の子である。
  2. 更に応神天皇はこの中の坂本命のことであると云われ 仁徳天皇は斯礼賀志ノ命神か朝日豊盛の御子と云われている。 この書によると応神天皇は倭王の系統では無く 仁徳天皇とは親子関係では無いということになる。
  3. ちなみに宮地嶽神社の祭神 勝頼大神とは阿倍勝頼(朝日豊盛命)勝村大神とは阿部勝村(暮日豊盛命)のことであり現在でも村大神の御子孫が宮司である。
  4. ちなみに九躰皇子は武内宿禰の子に置き換えることができる。                   1 斯礼賀志命   長男・波多八代宿禰    2 松峡神社朝日豊盛命  次男・許勢小柄宿禰      3 暮日豊盛命   三男・蘇賀石河宿禰      4 渕志命     四男・平群都久宿禰      5 谿上命     六男・葛城長江曽都毘古   6 那男美命    長女・久米能摩伊刀比売    7 坂本命     次女・怒能伊呂比売      8 安志奇命    五男・木角宿禰        9 安楽応宝秘命  七男・若子宿禰となる。

参考資料

高良玉垂宮神秘書 武内宿禰
寛文一 〇年(一六七〇)には、祭神の高良玉垂命は武内宿禰であると定めた有馬藩の 藩論が明治に至るまで主流となったが神社側では、明治には武内宿禰説から、六国史時代の高良玉垂命へと還ることになった。 高良玉垂命(住吉三神) 表筒男 日神垂迹 安...

倭の五王

第三条 三韓

第十一条 犬の面

第一四五条 仮社

第五一〇条 猪部

第五四四条 耳納

解説

  1. 神代の向かいの村 耳納という所は 異国退治の時 蓑を着たので耳納と云う
  2. 宮神書において三韓は新羅 高句麗 百済とある。同書において「召された異国人を猪部と呼び犬の舞をさせたり掃除をさせたとある。」
  3. 唐津の加唐島は百済の武寧王の誕生地とされているが、実は久留米の田主丸の唐島が本当の誕生地である。  この唐島だが元は韓島と書かれており辛島氏発祥の土地であると考えられる。
  4. 倭王に献上された「七支刀」において奈良の石上神宮で発見されるよりはるか昔 みやまの「こうやの宮」こと「磯上物部神社」に関連の人形が伝わっておりその贈られた主の胸には五七の桐(底筒男 阿部保連)の紋が刻まれている。

つまり倭王はこの系統と考られる。

参考資料

七支刀 https://kouratamadare.com/%e4%b8%83%e6%94%af%e5%88%80

社・神宝

三種神宝

第八条 異国退治の装束

第五三四条 朝妻

第五三五条 御船山

第五三六条 早津崎

第五四二条 神代

解説

  1. 異国退治の旗 弓箭は大安寺とある 大安寺は現在朝倉 秋月 奈良とあるが どの寺かは不明である。
  2. 衣は宇佐の弥勒寺に納めたとあるが 現在は消失して寺跡のみが残っている 
  3. 三万八千の表具は兵庫の普子無山(藤無山)とある底筒男が藤大臣なので信憑性は高い この山には伝承があり 出雲の国を治めている大国主命おおくにぬしのみこと(大黒様)は、東の方の但馬の国も治めようと、また、新羅しらぎ(朝鮮)の国から日本に移住してきた[天日槍あめのひぼこ]と言う神様が定住するところを探して、この藤無山に登ってきて争いになった。ここが出石の名の発祥の地であるらしい
  4. 御船山は船の瓦を治めた場所 干珠満玉を治めた神代とは現在の久留米の安国寺あたりのことである。

神社創建

第一四五条 仮社

第一四六条 順改装

第一四七条 殺生禁断

第一四八条  逆改装

第一五〇条 順改装

第一九三条 住吉

第一九四条 筥崎宮

第一九五代 宇佐宮

第二八一条  九州の宗廟

第五三七条  大善寺

解説

宮神秘書には神社の創建の年が記されている高良大社の創建は仁徳55又は78年履中元年創建とあり書には履中天皇の時とあるのでおよそ西暦400年頃で間違い無いと考えられる。 筥崎宮は創建921年から923年とされている 書でも醍醐天皇延長癸未とあるのでほぼ同じと考えられる。 志賀海神社は創建は天平三年とあるのでほぼ同じ 住吉は何処の住吉かは不明だがいずれも四六代孝謙天皇の時代より古い創建としている。 宇佐八幡宮は創建和銅5年鷹居八幡神社 (712)霊亀2年(716)小山田神社に移すとあるが 書には天平元年己丑(729)年創立とあるので十年ほど古い創建としている。 この時に九州の宗廟を高良から譲られた。

異敵・異類

彦権現

第一条 天神七代 地神五代

第一四二条 彦権現

第二一二条 香原岳

解説

まず第一条に「皇代十五代神功皇后の時異類日本に渡った。」とある
 この異類とは高良の物部一族の敵を表していると考えられる。この場合「シルラ」つまり「新羅 」のことを表しており、この時代に侵攻があったと考えられる。

第一四二条 彦権現と新羅の手先で「異国人でいる間 彦権現はかりごとを巡らす間 それゆえ国を司ることは無かった。」とあるので王では無かったことがわかる。

第二一二条 香原岳は採銅所がある場所で新羅と彦権現と物部との間に攻防があり その際 香原岳は高良が物見の為使用したことから 古来高良岳と呼ばれたと記されている。

近くには物部系鏡山氏の見張り場所鏡山神社も存在する。

ここに記されている彦権現とは香原岳の祭神の一柱である天忍穂耳のことで「山に還った」とは英彦山のことであると考えられる。

英彦山縁起の方には「天忍穂耳が大己貴に山をあけ渡せ」と迫った(大国主の国譲り)話で、その後大己貴から英彦山を奪ったと考えられる

英彦山神宮を護る大行事神社(高木神)

筑紫城

第一四三条 高良山

第一四四条 住厭

第三一四条 阿志岐皇子

第五一一条 住厭に納めた

第五三三条 黒崎

第五三七条  大善寺

解説

宮神秘書には高良住厭(すみあき)には三年居て 四方の八葉の石畳を一夜にして構え 住厭(すみあき)であるとと云い今の所に至るとある。 阿志岐皇子も住厭にいたとあるので初代 二代は共に住厭を居城としたことが判る。 住厭城の築城年代は定かではないが『高良山地名之事』に「住厭、城跡アリ、大谷ノ上、杉城トモ云、菊池氏ハ千千五百騎ニテ籠城也」とあり南北朝時代に菊池氏によって使用されていたと考えられる。 戦国時代には高良座主が勢力を持っており、それに関連する城郭とも考えられている。また豊後の大友氏の軍勢が高良山に布陣して筑後や肥前の龍造寺氏を攻めており、それに関連する城郭とも考えられている その後 玉垂命は大善寺に移り住んだことが記されている。 「隋書」「唐書」にある筑紫城が住厭城を指すのかは不明である。

高良玉垂宮神秘書 訳文 第十六章   祭

第十六条 筑紫で御祭礼 ~ 第七七条 総祭の準備

解説

第十六条 筑紫で御祭礼~第七七条 十月の神幸祭の祭神の配列 衣装 神馬等が細かく記されている。 準備は島津が行い留守職は草野 祭の配列は大宮司 座主 神人 神馬の順で十月十日の丑の刻に 神輿に移す 十三日丑の刻の 内殿に移す 本躰所より御供をはり 酉の刻 如上宮に登り丑の刻迄は 礼殿に座る 大祝は左座 座主は右座 大祝の手衆は大祝の下に従え 座主の下は大宮司があり酒を大祝座って振る舞う 大宮司の座にある酒を大祝振る舞う 国司の座は少し中座し 国司の座にある酒も大祝 座主 大宮司の座より振る舞う 十日の夜移した 三職の時も同項である。これも酉の刻より登り座る順は同じ 御遷宮にも座るとある。

高良玉垂宮神秘書 訳文 第十七章 高良の細工

第四四一条 垂木

第四四二条 住吉大明神の前の垂木

第四四三条 八幡大菩薩の前の垂木

第四四四条 菩薩の前の垂木

第四四五条 左の一間の垂木の金物

第四四六条 左の一間の垂木の金物

第四四七条 釘隠しの金物

第四四八条 組み入れ天井の鏡

第四四九条 柱 貫

内絵の次第の項

第四五〇条 住吉の後ろ

第四五一条 八幡の後ろ

第四五二条 大菩薩の後ろ

第四五三条 南の脇

第四五四条 北の脇

第四五五条 住吉の扉

第四五六条 八幡の扉

第四五七条 高良の扉

御神殿 礼殿の彩り 金物 絵の項

解説


第四四〇条~第四五七条には高良大社の建築彫刻について触れている。神社建築はここの建築が基準となったことがわかる。

例をあげると住吉の扉の内には白秋を描く 扉の面には松に鶴 これは宮地嶽神社などの神紋が松であるのと同じである。

八幡の扉の内には 阿弥陀を描く 扉の面には 梅に鶯を描く 八幡は応神の他に大幡主を表す 大幡主の別名は天神 田神 十六神 埴安社であるのでこれらの神社には梅の彫刻がある 但し天満宮の梅とは別である。

高良の扉の内には勢至を描く 扉の面には竹に虎 事実上高良を祀る神社には竹の彫刻が施されている。

松・竹・梅の彫刻は神社の基準と考えられる。

これらの彫刻は古墳時代以後の神社の基準となったと考えられる。

系図

解説
この書の最後に異国征伐之時三百七十五人ノ神達と記された系図が添付されている。おそらく三韓征伐に加わった神達の祖先のこととかんがえられる。

ここで注目すべきは武甕槌神 鹿島大明神 であろう又の名を天児屋根神 天重釣神 左右上下神 類柿女命 石大龍王命とある。

更に香取大明神 又の名を月読神 太五神 大日女意神とある。

参考資料

高良玉垂神秘書 訳文壱
高良記之項 第一条 天神七代 地神五代 第一 国常立尊  男神 第二 国狭槌尊  男神 第三 豊斟淳尊  男神 第四 泥土瓊尊  男神   娑土瓊尊   陰神 第五 大戸之道尊 男神   大戸間辺尊 陰神 第六 面足尊   男神   惶根尊
タイトルとURLをコピーしました